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【酷暑での運動対策に】第38回 全日本トライアスロン皆生大会レポート

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西日本豪雨の影響もある中、今年も完全な開催に向け準備して下さった大会関係者の皆様、また4,000人にも及ぶボランティアスタッフの皆様。事務局発表ではレース当日の気温は最高41℃までの上昇したとの事。灼熱の長い一日の中、最後まで誠に有難うございました。
バイク・ランコースをTeam Brave八尾彰一監督がずっと自走巡回されていて、掛けてくださった言葉の「共に走る、共走や!」が心に響きました。
皆生はきついレースですが、日本トライアスロン発祥の大会というだけでなく、人との絆、つながりを再確認させていただける、まさに「皆生」というブランドを持った、原点回帰の大会だと感じます!

皆生大会は日本トライアスロン発祥の大会。1981年7月に53名でスタートした第1回大会は、優勝者が二人います。高石ともやさんと、下津紀代志さん。長い道のりを走りきった二人は、互いの手を携えゴールしました。
現在は皆生温泉を含む鳥取県西部6市町村を会場に、個人の部に900人、リレー部門に57組が出場。スイムは穏やかな海水浴場を泳ぐ3km、バイクはダイナミックな大山と、後半の通称「連続ジェットコースター坂」を巡る140km、最後のマラソン42.195kmは、米子市から境港を折り返すフラットながら途中で3回の歩道橋を渡るコースです。

私自身の順位は総合250位。宮古島の加持さんと一緒になり、無事に戻って来ることが出来ました。
今回は私が21年のトライアスロン経験の中で経験したことがない程の暑いレースとなりました。スイム3kmはそこそこ順調。バイク140kmをスタートすると、明らかに自分の体調がおかしいことに気付きました。
嘔吐・手足のしびれ、耳鳴り、平衡感覚の異常(特にダウンヒルでの蛇行)があり、流石にこれは危険だ、とストップし、体調を回復させることを最優先しました。
メディカルスタッフの「まだ時間があります。しっかり休んで、無理なくフィニッシュを目指して下さい」の言葉が背中を押してくださった事(私なので行かせたのかも知れません。無理は禁物です!)。同じコース、同じ時間を共に走るトライアスリートたちの存在。最後まで選手を見守ってサポートしてくれたボランティアスタッフ、全てに深く、深く感謝いたします。
今までのやり方が通用しなかった場合に、どう対処していくか。自分のポテンシャルが試される、気付きや学びの多いレースとなりました。

■レースウェア関係の準備
 ・半袖トライウェア、カーフガードなどで皮膚の露出を抑える
 ・肌が露出している箇所には、水や汗で流れない日焼け止めを塗布(ナンバリングする所は除く)
 ・靴下は紙素材を練り込んだ、ビショビショに濡れる中でもドライ感、通気性のあるものを選択RxL ワイルドペーパー 高強度・高ドライの紙糸ソックス
 ・ラン競技では、通気性が良く、熱を遮断する素材、首の後にすだれのついたキャップを使用 Asics ランニング・サンキャップ
 ・ランではジップロックの袋を携行し、エイドで氷を補給しながら走る。氷袋を顔や首筋に当てる、氷を口内に入れる、溶けた氷水を体に掛ける

■補給の準備
 ・1本はエナジーボトル粉飴(約2,000kcal分)とSUPER MEDALIST 9000をブレンド。もう一本は麦茶。こまめに、エナジーボトルを1-2口補給した後に、麦茶のボトルで薄める。麦茶は炎天下で熱くなっても、しっかり摂取できる。暑い時は3本目に水のボトルを加える。頭や首筋、前腿にふりかけて空冷させる。
 ・梅肉チューブをバイク・ラン時に常に携行 S&B 梅肉(無着色)
 ・レースナンバーベルトにお守りのエナジージェルを仕込む(自分が好きで気合の入る味を。私はカフェイン入りエスプレッソ味)
 ・炎天下では体の冷却のため体表面に血流が集中し、内臓の機能も落ちる。するっと食べやすくカロリーもあり、唾液を出すため適度に咀嚼できる補給食として羊羹を準備(小倉・抹茶・梅味など、味覚を切り替える)

■今回の自覚症状
 ・高ナトリウム血症(海水を飲み込んでしまった)
 ・脱水症(嘔吐による)
 ・低血糖(同上)

■体調不良時の対処
 ・【重要】コースを邪魔せずに人目に入る場所を選ぶ、日陰で風通しの良い所に入る。
 ・横たわり、全身に血流を送る心臓の負担を下げる
 ・側臥位で、嘔吐で喉が詰まらないようにする

■メディカルから受けた処置
 ・氷袋での冷却(脇の下、うなじ、鼠径部の冷却)
 ・うちわでの送風
 ・氷水の全身への滴下
 ・OS-1の提供(最初は戻してしまったので、おそらくナトリウム摂取過多に陥っていたのかも。氷を少しずつ食べて落ち着けて、OS-1を受け入れられるようになってから再スタートしました)

■今後の対策
・海水で泳ぐ場合、スイム前後の過度のナトリウム摂取に気をつける。
・屋外での高温下の練習も必須(もちろん無理のない範囲で、徐々に漸増させる)


競走でなく、共走。その条件が過酷になればなるほど、人の心には共存の精神が生まれます。私の不甲斐ないレース結果にも関わらず、今年の”マン オブ ザ 皆生”の栄誉を頂きました。
皆様には安全上無理なくレースをされる事をお勧めしますが、皆生にはきつさを超える、皆生大会だけが持つ唯一無二の世界があります。
来年の第39回大会、サンキューの感謝の気持ちを胸に、再チャレンジさせて頂きます!

遠征から戻った後に40℃の熱、股関節リンパの腫れも出してしまいましたが、オーガニック蜂蜜とシナモン抹を混ぜたヨーグルトと、卵料理で回復しました。
今まで上手く行っていた方法を過信せず、自分を冷静に判断しつつコントロールすること。現時点の自己ベストを更新し続けねばですね。未熟者ゆえ、まだまだ精進します。

皆様も酷暑に気をつけ、休む勇気を持って、スポーツを安全に楽しみましょう!

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